パーマリンク:gyro-hunter-hunter『HUNTER×HUNTER(ハンターハンター)』のキメラアント編で語られた、最も謎多き人物「ジャイロ」。
NGLの裏の支配者でありながら、キメラアントになっても自我を保ち続けた彼の存在は、物語の「真のラスボス」ではないかと囁かれています。
「ジャイロは今どこにいるの?」「ゴンといつ出会うの?」と、その再登場を待ち望むファンは後を絶ちません。
この記事では、ジャイロの壮絶な過去から現在の居場所、そして今後の展開について、原作の伏線を整理しながら徹底解説します。
この記事でわかること
- ジャイロがキメラアントの王メルエムとは別人である決定的な理由
- 父親に虐待された悲惨な過去と人間を憎むようになった経緯
- 流星街での新王国建設の噂とゴンとの対決フラグ
作中屈指の「悪のカリスマ」であるジャイロの謎を解き明かし、これからの物語をより深く楽しむための情報を網羅しました。
ハンターハンターのジャイロとは?NGL創設者の正体とプロフィール

ジャイロは、キメラアント編の舞台となった「NGL(ネオグリーンライフ)自治国」の創設者であり、裏の王として君臨していた人物です。
まずは、彼がどのような人物だったのか、その基本情報を整理しましょう。
ジャイロが作り上げたNGLとD2という麻薬
ジャイロは自然保護団体を隠れ蓑にした国家「NGL」を作り上げ、その裏で「D²(ディーディー)」という麻薬を製造・密売していました。
世界中に悪意をばら撒くことこそが、ジャイロの生きる目的そのものでした。
ジャイロによるNGLの裏事業
| 項目 | 詳細内容 |
| 表の顔 | 機械文明を捨てた自然保護団体・NGL自治国。 |
| 裏の顔 | 麻薬「D²」の製造工場と密売ルートの拠点。 |
| 目的 | 世界中に麻薬を蔓延させ、社会を崩壊させること。 |
ジャイロはこの国において絶対的な王であり、国民や部下からは神のように崇拝されていました。
そのカリスマ性は異常なほど高く、死後もなお部下たちが彼を探し求めるほどです。
キメラアント編でのジャイロの立ち位置
キメラアント編の序盤、ジャイロはNGLに侵入したキメラアントたちによって襲撃され、命を落としました。
しかし、彼は単なる「食料」として終わることはありませんでした。
キメラアント編でのジャイロの経緯
- 襲撃: コルトやザザンと思われる部隊に襲われ死亡。
- 捕食: 女王に食べられ、キメラアントとして転生。
- 自我: 転生後も強烈な自我と記憶を保持し、女王の命令を無視。
通常、キメラアントになると生前の記憶は薄れますが、ジャイロは完全に記憶と人格を保っていました。
これは彼の精神力が、キメラアントという種の生態さえも凌駕するほど強大だったことを示しています。
ジャイロの素顔や容姿は描かれている?
原作において、人間時代のジャイロの顔は、包帯を巻いていたり影になっていたりと、はっきりとは描かれていません。
しかし、その雰囲気やシルエットからは、独特の威圧感が漂っています。
ジャイロの容姿に関する描写
- 人間時代: 黒髪で、常に何かを睨みつけるような鋭い眼光(回想シーン)。
- アント化後: 顔や姿は一切描かれていない(コートと帽子姿のみ)。
- 特徴: 決して他人に心を許さない、孤独な狼のような佇まい。
読者の想像力を掻き立てる「見えない恐怖」として描かれているのが、ジャイロというキャラクターの特徴です。
アニメ版でも顔の全貌は明かされず、ミステリアスな存在として演出されています。
ハンターハンターのジャイロの悲惨な過去!父親との確執と闇

ジャイロが世界を憎むようになった根源には、幼少期の凄惨な虐待体験があります。
「人間などどうでもいい」という彼の歪んだ思想が形成された背景を深掘りします。
父親に支配されたジャイロの幼少期
ジャイロは幼い頃、飯場(建設現場の宿舎)で父親と二人きりで暮らしていました。
父親から何かを教わることはなく、ただ命令に従い、労働を強いられるだけの日々でした。
ジャイロの幼少期のエピソード
- 言葉: 父から教わったのは仕事に必要な言葉と「迷惑をかけるな」のみ。
- 生活: 高熱が出ても働かされ、金を持ってくることだけを求められた。
- 秘密: 父親が自分を気にかけてくれていると信じることが、唯一の心の支え。
ジャイロにとって父親は世界の全てであり、神にも等しい存在でした。
どんなに辛くても、「父は自分を必要としてくれている」という思い込みだけが、彼を生かしていたのです。
「迷惑をかけるな」の真の意味と絶望
ある日、ジャイロは同僚の男から衝撃的な事実を突きつけられます。
それは、父親がジャイロのことを「どうでもいい存在」だと思っているという残酷な真実でした。
ジャイロが知ってしまった真実
| 父親の行動 | ジャイロの解釈(以前) | ジャイロの解釈(真実) |
| 何も言わない | 信頼されているから。 | 興味がないから。 |
| 迷惑かけるな | 人として大事な教え。 | 俺に構わせるな(消えろ)。 |
「迷惑をかけるな」という言葉は、教育ではなく、単なる拒絶の言葉でした。
この瞬間、ジャイロの中で父親という神は死に、同時に人間としての彼も死にました。
ジャイロが父親を殺害し「悪」へ転じた瞬間
真実を知ったジャイロは、ハンマーを手に取り、父親を撲殺しました。
これが彼にとっての初めての殺人であり、世界への復讐の始まりでした。
ジャイロの変貌と決意
- 父親殺し: 唯一の肉親を自らの手で葬り去る。
- 涙の消失: この時を最後に、ジャイロは涙を流すことをやめたとされる。
- 世界への憎悪: 自分を地獄に落とした世界そのものに、悪意をばら撒くことを決意。
彼は「人間」であることをやめ、世界を破滅させるための「怪物」へと生まれ変わりました。
この強烈な憎悪こそが、キメラアントになっても消えなかった自我の正体なのです。
ハンターハンターのジャイロはキメラアント化してどうなった?

女王に捕食され、キメラアントとして生まれ変わったジャイロ。
しかし、彼は他の蟻たちとは全く異なる行動を取りました。
女王の命令を無視したジャイロの意志
通常のキメラアントは、女王への絶対的な忠誠心を持って生まれてきます。
しかしジャイロは、生まれ変わった直後から女王の命令を完全に無視しました。
ジャイロの異例な行動
- 命令拒否: 師団長クラスとしての役割を放棄。
- 単独行動: 生まれた巣(NGL)を即座に立ち去る。
- 王への無関心: これから生まれる王(メルエム)にも一切興味を示さず。
彼の王は、過去も未来も自分自身ただ一人。
キメラアントという生物の本能さえもねじ伏せる、ジャイロの自尊心と意志の強さが描かれています。
ジャイロの現在の姿と能力の謎
ジャイロがキメラアントになった後の姿は、作中では一度も明確に描かれていません。
コートを着て街を歩く後ろ姿だけが描写されており、その正体は謎に包まれています。
ジャイロのアント化後の姿に関する推測
| 特徴 | 推測される内容 |
| ベース | 人間ベースであることは確実。 |
| 外見 | 人間に近い姿か、あるいは異形の姿か不明。 |
| 念能力 | 生前から念を使えた可能性、あるいは転生後に開花した可能性。 |
元々NGLの王として君臨していたため、統率力やカリスマ性は健在です。
もし念能力を習得していれば、その邪悪な精神性に見合った、恐ろしい能力を持っている可能性があります。
ジャイロはメルエム(王)ではない!別人説の証明
検索サジェストでよく見られるのが「ジャイロ=メルエム説」ですが、これは明確に間違いです。
作中の描写を確認すれば、二人が完全に別の個体であることがわかります。
ジャイロとメルエムが別人である証拠
- 時系列: ジャイロが巣を去った時、メルエムはまだ生まれていない。
- 自我: ジャイロは記憶があるが、メルエムは名前すら知らなかった。
- 行動: メルエムは世界征服を目指したが、ジャイロは社会の崩壊を目指している。
メルエムは光と闇の間で揺れ動きましたが、ジャイロは純粋な闇そのものです。
二人は対極的な存在として描かれており、混同しないよう注意が必要です。
ハンターハンターのジャイロは現在どこに?流星街での再起

NGLを去ったジャイロは、一体どこへ向かったのでしょうか。
作中のヒントから、彼が現在潜伏しているとされる場所について解説します。
ジャイロが向かったとされる「流星街」
ジャイロが目指した場所として最も有力、かつ作中で示唆されているのが「流星街」です。
世界から見捨てられた廃棄物の街・流星街は、ジャイロにとって再起を図るのに最適な場所と言えます。
ジャイロが流星街を選んだ理由
- 社会の闇: 何でも受け入れる流星街なら、身を隠しやすい。
- 人材の宝庫: 社会に絶望した人間が多く、同志を集めやすい。
- 無法地帯: 警察やハンター協会の目が届きにくく、計画を進めやすい。
ウェルフィンやヒナといった元部下のキメラアントたちも、ジャイロを追って流星街へ向かいました。
彼らが合流していれば、すでに流星街の裏社会で大きな勢力を作っている可能性があります。
流星街で新たな帝国を作る可能性
ジャイロの目的は「世界中に悪意をばら撒くこと」です。
そのために、再び麻薬「D²」のような危険物を製造し、新たな組織を作り上げようとしていると考えられます。
ジャイロの新組織の予想
| 組織の形態 | 活動内容(予想) |
| 新生NGL | 流星街を拠点とした、より過激なカルト集団。 |
| テロ組織 | 念能力を持ったキメラアントを兵隊とした軍隊。 |
| 麻薬カルテル | 世界中に死と混乱を届けるための流通網。 |
流星街は幻影旅団の故郷でもあります。
もしジャイロが流星街で暴れ回れば、幻影旅団との衝突も避けられないかもしれません。
元部下ウェルフィンとジャイロの合流
キメラアント編の終盤、ウェルフィンはジャイロを探すために流星街へ向かうことを決意しました。
彼とジャイロが再会できるかどうかも、今後の重要なポイントです。
ウェルフィンたちの動向
- ウェルフィン: ジャイロへの忠誠心を取り戻し、彼を探す旅へ。
- ヒナ: ウェルフィンに付き添う形で同行。
- ビゼフ長官: NGL時代の繋がりから、彼らと行動を共にする。
彼らは念能力を持つ強力な戦力です。
ジャイロが彼らを再び部下として迎え入れれば、その勢力は一気に拡大することになります。
ハンターハンターのジャイロとゴンはいつ出会う?ラスボス説の真相
ジャイロに関する最大の伏線は、主人公ゴンとの対面です。
ナレーションによって明確に示唆された二人の出会いについて考察します。
原作で明言された「やがて出会う」という伏線
キメラアント編の第203話・204話あたりで、ジャイロが街へ消えていく際、意味深なナレーションが入りました。
「ゴンとジャイロが出会うのは、まだ先の話である」といった趣旨の言葉です。
ナレーションが示唆する内容
- 確実な出会い: 「もし」ではなく、出会うこと自体は確定事項として語られた。
- 物語の終盤: すぐには会わないが、将来的に重要な局面で交わる。
- 敵対関係: 光(ゴン)と闇(ジャイロ)の対決を予感させる。
このナレーションがある以上、ジャイロが物語からフェードアウトすることはあり得ません。
ゴンが念能力を失っている現在、どのような形で再会するのかが議論の的となっています。
ジャイロは物語の「裏のラスボス」になる?
メルエムが「表の最強」だとしたら、ジャイロは「精神的な最悪」を象徴するラスボスになる可能性があります。
純粋な悪意だけで動くジャイロは、ある意味でメルエム以上に厄介な敵です。
ジャイロがラスボス候補とされる理由
| 理由 | 解説 |
| 絶対的な悪意 | 改心の余地がなく、話し合いが通用しない。 |
| 人間の闇 | 人間社会が生み出した怪物であり、社会問題そのもの。 |
| ゴンの対極 | 前向きなゴンに対し、全てを憎むジャイロは完全なアンチテーゼ。 |
ジャイロとの戦いは、単純な力のぶつかり合いではなく、思想や在り方をかけた戦いになるかもしれません。
ジャイロ編は暗黒大陸編の後に描かれる?
現在連載中の「暗黒大陸編(王位継承戦編)」では、ジャイロの動きはまだ見られません。
しかし、幻影旅団が船に乗っている今、流星街は手薄になっています。
今後の展開予想
- 同時進行: クラピカたちが暗黒大陸にいる間に、ジャイロが人間界(流星街)を制圧する。
- 帰還後の展開: 暗黒大陸から戻ったゴンたちが、荒廃した世界でジャイロと戦う。
- ゴン中心の物語: クラピカ主役の現在とは別に、ゴン主役の「ジャイロ編」が始まる。
冨樫先生がこの伏線を回収するために、どのようなシナリオを用意しているのか。
ファンとしては、連載再開と共にジャイロの動向に注目せずにはいられません。
ここで少しブレイクです。
ジャイロの不気味な過去や、キメラアント編の重厚なストーリーは、アニメで見直すとより深い絶望感や感動を味わえます。
U-NEXTやHulu、DMM TVでは『HUNTER×HUNTER』の全エピソードを一気に視聴可能です。
ジャイロの登場シーンや、ナレーションの伏線回だけでも見返してみると、新たな発見があるかもしれません。
ハンターハンターのジャイロに関するよくある質問(Q&A)
ジャイロについて、読者が気になっているポイントをQ&A形式でまとめました。
ジャイロがアニメに登場するのは何話?
A. アニメ版(2011年)では第80話あたりで語られます。
キメラアント編の序盤、NGLの解説と共にジャイロの過去のエピソードが挿入されます。ただし、原作ほど詳細には描かれておらず、一部の描写(父親殺しの詳細など)はカットまたはマイルドに表現されています。ジャイロが街へ消えるシーンや、ゴンとのすれ違いを示唆するシーンも描かれています。
ジャイロの強さはどれくらい?念能力は?
A. 戦闘力は未知数ですが、精神力は作中最強クラスです。
具体的な戦闘シーンがないため、物理的な強さは不明です。しかし、女王の支配に打ち勝つほどの強靭な自我を持っており、念能力を使えるようになれば、その邪悪な精神を反映した強力な能力(特質系や操作系など)を発現する可能性が高いです。個人の武力というより、組織を操る「王」としての強さが際立っています。
ジャイロと幻影旅団の関係は?
A. 直接的な関係はまだありませんが、因縁が生まれる可能性があります。
現在、ジャイロは幻影旅団の故郷である「流星街」にいる可能性が高いです。旅団が暗黒大陸へ向かう船に乗っている留守中に、ジャイロが流星街を支配してしまえば、旅団にとって新たな敵となるでしょう。特に、同じ「場所」を拠点とする者同士、衝突は不可避と考えられます。
ジャイロは死亡したの?生きてるの?
A. 一度死亡してキメラアントになりましたが、現在は生きています。
人間としては死亡しましたが、キメラアントとして転生し、記憶と人格を完全に引き継いで生存しています。NGLを脱出した後、どこかで再起を図っており、物語から退場したわけではありません。むしろ、これから重要な役割を果たすために潜伏している状態です。
まとめ:ハンターハンターのジャイロの再登場はいつ?
今回は『HUNTER×HUNTER』の影の重要人物、ジャイロについて解説しました。
本記事のまとめ
- ジャイロはNGLの創設者であり、父親への復讐心から世界に悪意をばら撒く怪物。
- キメラアントになっても自我を保ち、現在は流星街で新たな国を作ろうとしている。
- ゴンとの対面が確約されており、物語の終盤で「ラスボス」として立ちはだかる可能性がある。
ジャイロは、ただ強いだけの敵ではありません。ハンターハンターという作品が抱える「人間の闇」そのものを体現したキャラクターです。
ゴンとジャイロ、光と闇が交錯するその時を、期待して待ちましょう。

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