ハンターハンターの中でも、最も不気味で謎めいた存在として語り継がれているのがジャイロです。
キメラアント編でその壮絶な過去が語られたものの、未だに物語の表舞台には戻ってきていない彼に、多くの読者が注目しています。
この記事でわかること
- ジャイロの正体とNGL創設に隠された壮絶な過去
- ゴンとジャイロの対比構造から読み解くラスボス説
- 流星街へ向かったジャイロの現在の動向と再登場の可能性
作中で「やがてゴンと出会う」と予言されたジャイロについて、散りばめられた伏線を整理し、今後の展開を大胆に予想します。
ハンターハンターのジャイロの正体とNGLでの地位

ハンターハンターのキメラアント編で登場したNGL(ネオ・グリーン・ライフ)自治国ですが、その裏の支配者こそがジャイロです。
彼は単なる一国の指導者ではなく、底知れない「悪意」を持った特異な存在として描かれています。
NGLの創設者としての絶対的なカリスマ性
ジャイロは自然回帰を謳うNGLを隠れ蓑に、麻薬「D²(ディーディー)」を製造・密売していました。
表向きは環境保護団体のような顔を持ちながら、裏では犯罪組織を束ねるジャイロの統率力は異常とも言えます。
- 自然保護区を利用して外部の干渉を遮断した
- 麻薬ビジネスで巨万の富と裏社会での地位を築いた
- 部下たちからは恐怖と崇拝の対象として見られていた
ジャイロが作り上げたこのシステムは、彼の歪んだ世界への復讐心を実現するための手段に過ぎませんでした。
キメラアントになっても自我を保った特異点
女王に捕食されキメラアントとなった人間は通常、生前の記憶が曖昧になるか、女王への忠誠を誓います。
しかし、ジャイロだけは女王の命令を完全に無視し、強烈な自我と記憶を保持し続けました。
| 特徴 | 通常のキメラアント | ジャイロ |
| 自我 | 薄い、または女王に従順 | 完全に生前のまま維持 |
| 記憶 | 断片的 | 鮮明に残っている |
| 行動 | 女王のために働く | 自らの意志でどこかへ去る |
この例外的な事実は、ジャイロの精神力がキメラアントという種の生態さえも凌駕するほど強靭であることを示しています。
原作における顔の描写と謎
実は原作漫画において、ジャイロの素顔は一度も明確に描かれていません。
常に影がかかっていたり、後ろ姿であったりと、冨樫先生は意図的にジャイロの顔を隠しています。
- 人間時代の回想でも目元が隠されている
- キメラアント化した後の姿もシルエットのみ
- 特定の誰かに似ているのではないかという考察
この「顔を見せない」という演出が、ジャイロというキャラクターの不気味さと重要性を際立たせています。
ジャイロの過去がハンターハンター史上最も悲惨な理由

ジャイロという怪物を生み出したのは、幼少期に受けた想像を絶する虐待と絶望です。
ハンターハンターの中でも特に重く、救いのない過去のエピソードは、読者に強い衝撃を与えました。
父親から受けた虐待と労働の日々
幼い頃のジャイロは、アルコール中毒の父親と二人きりで廃墟のような場所で暮らしていました。
言葉を覚える前から飯場の手伝いをさせられ、父親の命令が世界の全てという環境で育ちました。
- 父親に逆らうことは死を意味する生活
- 高熱を出しても看病されず働かされた
- 自分は父親に必要とされていると思い込んでいた
この歪んだ親子関係が、後のジャイロの人格形成に決定的な影響を与えることになります。
唯一の誇りを打ち砕かれた瞬間の絶望
ジャイロは「父親は自分に迷惑をかけないよう、あえて厳しくしている」と信じることで精神を保っていました。
しかし、同僚の男から聞かされた「どうでもいいからだ」という真実は、ジャイロの心を粉々に破壊しました。
- 自分は父親にとってただの金稼ぎの道具だった
- 「迷惑をかけない」のではなく「関心がない」だけ
- 信じていた世界のルールが全て嘘だったと悟る
この瞬間、ジャイロの中で人間らしい感情は消え失せ、世界への底なしの憎悪が生まれました。
父親殺害と世界への復讐の始まり
真実を知ったジャイロは、ハンマーを手に取り、就寝中の父親を撲殺しました。
これがジャイロにとっての「生まれ直し」であり、全人類への復讐を開始した合図でもありました。
| 行動 | 意味 |
| 父親の殺害 | 過去の自分との決別 |
| NGLの設立 | 悪意をばら撒く拠点の作成 |
| 麻薬の拡散 | 世界をゆっくりと腐らせる計画 |
ジャイロは「ヒト」であることを辞め、世界を破滅させるための怪物として生きる道を選んだのです。
ジャイロとゴンの対比構造に見る物語の核心

ジャイロのエピソードの直後、ナレーションで「やがてゴンと出会う」ことが示唆されました。
ハンターハンターの主人公であるゴンとジャイロには、光と闇のような対比構造が見受けられます。
父親という存在に対する真逆の感情
ゴンにとって父親(ジン)は憧れの対象であり、彼を追うことが生きる目的そのものです。
一方でジャイロにとって父親は憎悪の対象であり、彼を殺すことで自分の人生が始まりました。
- ゴン:父親を追いかけ、世界を広げていく
- ジャイロ:父親を否定し、世界を壊そうとする
- 「父と子」というテーマにおける両極端な例
この決定的な違いが、将来二人が衝突する際の大きなテーマになると予想されます。
純粋すぎるがゆえの危うさの共通点
一見正反対に見える二人ですが、その精神性には「純粋すぎる」という共通点があります。
ゴンもジャイロも、一度こうと決めたら周囲を顧みずに突き進む危うさを持っています。
- 善悪の判断基準が自分の中にある
- 目的のためなら手段を選ばない執着心
- 他者を惹きつける強力な磁場(カリスマ)
ジャイロは、もし環境が違えばゴンになっていたかもしれない、あるいはゴンが闇落ちした姿とも言えるのです。
出会いはいつ?運命の交差点を予想
原作では、ジャイロが街へ消えた際、ゴンたちニアミスをしていますが、直接の対面はしていません。
しかし、物語の構成上、二人が出会うことは避けられない運命として描かれています。
- キメラアント編ではあえて会わせなかった
- ゴンが念を使えなくなった現在、どう関わるのか
- 最終章に近い局面での最大の敵対者になる可能性
ハンターハンターという物語を締めくくる上で、ジャイロとゴンの対話、あるいは決闘は欠かせない要素です。
ジャイロの現在の居場所と流星街への移動

キメラアントの巣から離脱した後、ジャイロはどこへ向かったのでしょうか。
作中の描写から、彼が向かった先は「流星街」である可能性が極めて高いと言われています。
ウェルフィンたちが推測した行き先
かつての部下であり、同じくキメラアントとなったウェルフィンたちは、ジャイロを探して流星街へ向かいました。
彼らはジャイロの性格や目的から、彼が「何かを始めるなら流星街だ」と確信しています。
- 社会から弾かれた者たちが集まる場所
- 法や秩序が及ばない無法地帯
- NGLと同様に、自身の王国を作るのに最適な環境
ジャイロにとって、捨てられた人々の集まりである流星街は、新たな軍隊を作るための最高の温床です。
やり直すための土地としての流星街
ジャイロの目的は世界中に悪意をばら撒くことであり、そのためには組織と拠点が必要です。
流星街は「何を捨てても許される」場所であり、ジャイロのような異端者も受け入れる土壌があります。
| 理由 | 解説 |
| 人材の確保 | 世界に絶望した人間が多数いる |
| 隠密性 | マフィアとも繋がりがあり潜伏しやすい |
| 思想の共鳴 | 「我々は何も拒まない」という理念 |
ここでジャイロが再び力を蓄え、D²のような新たな脅威を生み出そうとしている可能性は高いでしょう。
幻影旅団との衝突は避けられないのか
流星街といえば、幻影旅団の故郷でもあります。
もしジャイロが流星街を支配しようとすれば、旅団との衝突、あるいは協力関係が生まれるかもしれません。
- 旅団が不在の間に街を掌握している可能性
- クロロとジャイロのカリスマ性の衝突
- あるいは旅団が壊滅した後、ジャイロが台頭する
現在、旅団は船(ブラックホエール号)に乗っているため、留守中の流星街でジャイロが勢力を拡大していると考えるのが自然です。
ジャイロがハンターハンターのラスボスになる説を考察
ファンの間では、メルエムやツェリードニヒを超えて、ジャイロこそが裏のラスボスになるという説が根強くあります。
その根拠として、彼の持つ「底知れない悪意」と物語上の特殊な立ち位置が挙げられます。
メルエムとは異なるベクトルの脅威
キメラアントの王メルエムは、最終的に「愛」を知り、人間との共存の可能性を示して亡くなりました。
しかし、ジャイロは人間としての心を捨て去っており、和解や改心の余地が全くありません。
- 力による支配ではなく、悪意による汚染
- 話し合いが通用しない絶対的な拒絶
- 世界を壊すこと自体が目的という虚無
ハンターハンターにおいて、物理的な強さよりも、こうした精神的な異質さの方が脅威として描かれることが多いです。
ドン=フリークスとの関連性はあるのか
暗黒大陸編で名前が出た「ドン=フリークス」とジャイロに関係があるという噂もあります。
ジャイロの異常な精神力や出自に、フリークス家の血が関わっているのではないかという推測です。
- フリークス家は代々「変わり者」が多い
- ジャイロの父親の正体が不明である点
- 「怪物」としての資質が似ている
ただし、これはあくまで憶測の域を出ず、ジャイロは「どこにでもいる悲惨な子供」の成れの果てである方が、テーマとしては重いかもしれません。
最終回に向けたジャイロの役割
もしハンターハンターが完結に向かうなら、ジャイロが引き起こす事件が最後のトリガーになる可能性があります。
暗黒大陸編が終わった後、人類世界に戻ってきたゴンたちが直面するのが、ジャイロによって変貌した世界かもしれません。
| 展開予想 | 内容 |
| 世界的なテロ | 新しい生物兵器や麻薬の拡散 |
| 念能力の悪用 | 5000人のキメラアント兵隊の統率 |
| ゴンの復活 | ジャイロを止めるためにゴンが念を取り戻す |
ジャイロは、物語を終わらせるための「究極の悪」として温存されていると考えるのが妥当でしょう。
アニメ版ハンターハンターでのジャイロの扱い
2011年に放送されたマッドハウス版のアニメハンターハンターでは、ジャイロの扱いに原作との違いがありました。
尺の都合や構成の変更により、一部の描写がカットされています。
原作の過去編が大幅にカットされた理由
アニメ版では、ジャイロの壮絶な幼少期や父親殺しのエピソードが大幅に短縮、あるいは省略されました。
これには、テレビ放送における倫理的な配慮や、キメラアント編のテンポを優先した事情があると考えられます。
- 虐待描写が過激すぎたための規制
- メインストーリー(ゴン対ピトーなど)への集中
- ジャイロがその後の展開にすぐ絡まないため
原作ファンからは「あの過去があってこそのジャイロなのに」と残念がる声も上がりました。
わずかに登場したシルエットと暗示
それでも、アニメ制作陣はジャイロの存在を完全に消したわけではありません。
キメラアント化して街を去るシーンなど、重要なポイントではしっかりとシルエットで描写されています。
- フードを被った不気味な後ろ姿
- ナレーションによる「怪物」であることの説明
- ウェルフィンたちの会話の中での言及
これにより、アニメ勢にも「何かとんでもない奴が逃げた」という印象を残すことには成功しています。
アニメ続編での登場はあるのか
もしハンターハンターのアニメ続編が制作されるとしたら、ジャイロのエピソードが補完される可能性があります。
暗黒大陸編のアニメ化、あるいはその先の展開において、ジャイロの物語が必要不可欠になるからです。
- OVAや特別編として過去を描く可能性
- 再登場した際に、回想として挿入する
- 原作の進行次第でアニメの構成も変わる
ジャイロの物語がアニメで完全に描かれる日は、原作がさらに進んだ未来になるでしょう。
ジャイロとツェリードニヒの関係を考察
現在連載中の暗黒大陸編で最重要人物の一人であるツェリードニヒ王子。
彼とジャイロには、いくつかの共通点や奇妙なリンクが噂されています。
悪のカリスマとしての共通項
カキン帝国の第4王子ツェリードニヒは、人体収集を趣味とする残忍な性格ですが、同時に高い知性とカリスマを持っています。
ジャイロと同様に、彼もまた「純粋な悪」としての側面が強く描かれています。
- 他者をモノとしてしか見ていない冷酷さ
- 念能力の習得スピードが異常に早い天才肌
- 独自の美学を持ち、それに従わない者を排除する
ハンターハンターにおいて、こうしたキャラクターは物語を大きく動かすジョーカーとなります。
裏社会での繋がりがある可能性
ジャイロがNGLで製造していた麻薬D²や武器が、カキン帝国のマフィアや王子たちと繋がっていた可能性は否定できません。
裏社会のルートを通じて、ジャイロとツェリードニヒが間接的に関わっていることも考えられます。
| 組織 | 繋がり |
| NGL裏部隊 | 武器・麻薬の供給源 |
| カキンマフィア | 流通・販売のネットワーク |
| エイ=イ一家 | 世界を壊したいという思想の近似 |
特にモレナ率いるエイ=イ一家の思想は、ジャイロの目的に近く、将来的に手を組む展開もあり得ます。
二人の「王」が並び立つ未来
もしジャイロが流星街で新たな国を作り、ツェリードニヒが王位継承戦を生き残った場合、二人の「王」が対峙することになります。
それは、既存の国家システムへの挑戦であり、ハンター協会にとっても最大の危機となるでしょう。
- 政治的な権力を持つツェリードニヒ
- 闇の軍隊を率いるジャイロ
- 二人が手を組むか、殺し合うかが世界の命運を分ける
ハンターハンターの後半戦は、こうした巨悪同士のパワーゲームが主軸になるかもしれません。
ジャイロに関するよくある質問(Q&A)
ここでは、ジャイロに関して読者が気になっている疑問について、最新の情報を基に回答します。
Q:ジャイロの正体が判明するアニメの登場回は何話ですか?
A:ジャイロの過去や正体について触れられているのは、2011年版アニメの第80話「キョウテキ×ト×キョウテキ」周辺や、NGL編の序盤です。ただし、原作(単行本20巻)にあるような詳細な過去編はアニメでは大幅にカットされており、ナレーションとシルエットでの紹介に留まっています。ジャイロの全貌を知るには、原作漫画を読むことを強くおすすめします。
Q:ジャイロは現在どのくらい強いのですか?
A:現時点ではジャイロの具体的な戦闘描写や念能力は明かされていません。しかし、キメラアント化したことで身体能力は人間を超越しているはずです。また、女王の命令を無視できるほどの精神力を持っていることから、念能力者としても相当なポテンシャル(特に特質系)を秘めていると予想されます。個人の戦闘力以上に、組織を束ねる統率力が最大の武器でしょう。
Q:ジャイロとメルエムはどちらが脅威ですか?
A:戦闘力だけで言えば、間違いなくメルエムの方が上です。しかし、ジャイロの脅威は「悪意の伝染」にあります。メルエムは種の繁栄を目指しましたが、ジャイロは人間の社会そのものを憎み、内部から腐らせようとしています。人間社会に潜伏し、テロや麻薬で世界を混乱させるという点では、ジャイロの方が質が悪く、対処が難しい「ラスボス」的な脅威と言えます。
Q:ジャイロはいつ再登場しますか?
A:具体的な時期は不明ですが、暗黒大陸編(王位継承戦)が一段落した後、あるいはその最中に流星街側の動きとして描かれる可能性があります。伏線として「やがてゴンと出会う」と明言されているため、物語が完結するまでには必ず再登場するでしょう。現在は旅団やクラピカがメインですが、その裏でジャイロが着々と準備を進めていると考えるのがファンの定説です。
まとめ
今回は、ハンターハンターの最大の伏線の一つであるジャイロについて、その正体や今後の展開を解説しました。
- ジャイロは父親殺しという壮絶な過去を持ち、世界への復讐を誓う悪意の塊である
- キメラアント化しても記憶と自我を保ち、現在は流星街で再起を図っている可能性が高い
- ゴンとは対極の存在であり、物語の終盤でラスボス級の敵として立ちはだかるだろう
ジャイロの物語はまだ終わっておらず、むしろこれからが本番と言えます。
彼がどのような形で再登場し、世界を恐怖に陥れるのか。原作やアニメを見返しながら、その時を待ちましょう。
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次にジャイロの名前が出る時、物語は大きく動き出すはずです。


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